本日付けの日刊木材新聞から
「パラマウント硝子工業は10月1日出荷分から、同社グラスウールを全品値上げすることを決めた。現状価格から１０％上げとしている。
同社の主力製造拠点である長沼工場（福島県須賀川）は東日本大震災の影響で一時稼働停止となったが、3月後半には震災以前と同じフル生産に戻った。現在も、節電のため自家発電機を新たに導入し、フル生産を続けている。
ただ原材料や燃料が高止まりしているため、製造、輸送コストの上昇が大きな負担になっているという。昨年は1バレル７０?８０ドルで比較的安定していた原油価格が、現在は９０?１００ドルと昨年に比べ２０ドルほど高値で推移しているためだ。
製造へのコスト転嫁は原油価格が急上昇した昨秋からの課題だったが、これまでは需要増による品不足対策が優先されていた。品目削減による生産効率向上などで上昇分をカバーしてきたが、原油価格が昨年より一段高い水準で安定しているため、自助努力が限界にきたとして、価格転嫁に踏み切ったもの。」
現在、円高が進行し1ドル77円ぐらいで推移しています。最近、お客さんに「円高が進んでいるから、もう少し安くなるんじゃないの？」と言われることがあるのですが、木材は石油以上に現地の原材料価格は猛烈に上がっています。ナラなどは昨年から比べ約1.5倍の価格になっています。
弊社では販売価格をそのまま、お客様への販売価格には載せずに、ほんの数％の値上げでなんとか、頑張っています。これはすべて円高の進行のおかげです。円高のおかげでなんとか、今の価格を持ちこたえている状態なのです。
なんとか現状の価格で、もうしばらくは頑張っていきたいと思っていますので、ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
