ミャンマーチークは無垢フローリングの中でも最高級の品質を誇る素材です。耐久性や耐水性に優れているだけでなく、心地良さや色合いなども抜群です。
今回は、ミャンマーチーク無垢フローリングの魅力について、4つに分けてご紹介します。
【魅力1】ずば抜けた耐久性
ミャンマーチークとは、ミャンマー産のチークのことです。建築材料に用いるものは樹齢150?200年の成熟樹で、耐久年数は200年と言われています。この高い耐久性は、約6?7年という長い年月を掛けた、丁寧な工程に秘密があります。
まず伐採対象となる木を決め、伐採をする3?5年ほど前から立ち木のまま木の周囲に切り込みを入れます。水分を抜き、水分量の調整と材質の引き締めを行うためです。その後、切り出しと製材を経て、乾燥に入ります。
乾燥には自然乾燥と人工乾燥の2種類があり、このように十分な乾燥を行うことで、反りや割れなどが起こりにくくなります。丹念かつ緻密な工程を経て製品加工されたミャンマーチークは、その品質の素晴らしさから世界各地の建築物に使用されています。
【魅力2】水分や傷、温湿度変化にも強い
耐久性に続くミャンマーチークの良さ、それは耐水性です。ミャンマーチークには天然のオイル成分「テクトキノン」が多く含まれているため、長時間の浸水や風雨にさらされても腐食することがありません。そのため、建築材としてだけでなく、造船材としても重宝されています。
このオイル成分の効果は耐水性だけではありません。シロアリをはじめとする害虫に対しても優れた防虫性を発揮します。
傷が付きにくく、汚れた場合は水拭きなどを気軽に行えるという点も便利です。品質がどれほど素晴らしかったとしても、手入れがしづらかったり、清掃に時間が掛かったりすると、日々の生活の負担となってしまいます。そのため手入れの簡単さは大きな魅力です。
湿度変化に強いことも嬉しい点です。無垢フローリングを使う際には、湿気や乾燥による変形やひび割れなどに気を付けなければいけません。しかし、ミャンマーチークは寸法安定性に優れているため、変形やひび割れはほぼ起こりません。
また、床暖房用の床材としても便利です。温湿度変化による膨張や収縮が少ないということ、つまり寸法安定性に優れているということは、人工的に温湿度を変化させる床暖房用の床材にとって重要であるためです。四季による温湿度変化が大きい日本にとって、ミャンマーチークはまさにぴったりのフローリング材と言えるでしょう。
【魅力3】天然素材ゆえの安心感
ミャンマーチークは、素材そのものに高い防虫・防湿効果が備わっているため、化学処理を行う必要がありません。そのため、シックハウス症候群の原因とされるホルムアルデヒドなどが含まれていません。体に及ぼす悪影響を懸念することなく、安心して使うことができます。しっとりとした肌ざわりは素足でも心地良く、温かみのある色調はくつろぎや安らぎをもたらしてくれます。
【魅力4】きれいな木目と高級感ある色合い
木目がきれいで、風合いが良い点も見逃せません。床はいつも目にするものだからこそ、美しく心地良いものであることは、快適な暮らしにとって重要な点です。
また、時間が経てば経つほど、なめらかで深みのある黄褐色へ変化していくことも魅力の1つです。高級感ある色合いは「ゴールデンチークカラー」と呼ばれ、色味の美しさもミャンマーチークが人気を集める理由となっています。
おわりに
ミャンマーチークの魅力は多岐にわたるため、その価格は少々高くなります。しかし、ミャンマーチークにはそれだけの価値があります。暮らしに密着した存在である床だからこそ、ミャンマーチークのような高品質の素材を選んではいかがでしょうか。