2015.04.27フローリングについて

表面塗装によって風合いが変わる!無垢フローリングの塗装の種類

表面塗装によって風合いが変わる!無垢フローリングの塗装の種類

さまざまな木の風合いが楽しめる無垢フローリングは、どのような塗装で仕上げるかによっても表情は変化します。サンディングのみを施した無塗装の状態でも使うことはできますが、水や汚れに弱く、乾燥してひび割れたりすることもあるため、何らかの塗装をすることが一般的です。塗装の種類は大きく分けて、自然塗装とウレタン塗装の2種類に分類することができ、そこからさらに細かく分類されます。

ここでは、無垢フローリングの塗装の種類とそれぞれのメリットとデメリットをご紹介します。

 

 

木の風合いを生かせる「自然塗装」

木の風合いを生かせる「自然塗装」自然塗装は、オイルが含まれた塗料を使用した塗装です。その塗料に含まれる油分が自然由来の成分であるため、自然塗装と呼ばれます。その名の通り、木が本来持っている手ざわりや質感を残すことができます。また、室内の湿度を保つ役割を果たしてくれます。これは、木が湿気を吸ったり放出したりする作用、いわゆる「木の呼吸」を妨げないためです。

自然塗装のフローリングは湿気に弱いため、普段のお手入れは乾拭きが基本です。後半で紹介するウレタン塗装に比べると汚れやすく、定期的に塗り直しをする必要があります。傷やしみが付いてしまった場合は、サンドペーパーで削り落とすときれいになります。

木にオイルをしみ込ませると、濡れ色と言う水で濡れた時のような少し濃い色になり、木目の模様が際立って見えます。この濡れ色にしたくない場合には、ワックスで塗装をすることもあります。

 

色の調整ができる「着色自然塗装」

色の調整ができる「着色自然塗装」自然塗装のうち、色を付ける成分が入っているものを着色自然塗装と言います。例えば、木目のパターンは好きだがもう少し濃い色が欲しいという場合には、濃い色の塗料を使うと良いでしょう。

塗料に色が付いているだけで、性質は自然塗装と同じです。普段は、モップや濡れ雑巾を使用した掃除は避け、定期的に塗り直しをしてください。

 

汚れや水に強い「ウレタン塗装」

汚れや水に強い「ウレタン塗装」ウレタン塗装は、ウレタン系の樹脂が入っている塗料を使用した塗装です。無垢フローリングにウレタン塗料を塗って乾かすと、表面に硬い樹脂の膜ができます。表面を樹脂で固めるため、樹脂特有の光沢がでて、木ならではの肌触りは損なわれます。その代わり、塗り直しをする必要がなく、汚れや水に強いことが特長です。

しかし、ウレタンで固められた層は一度欠けてしまうと簡単には補修ができません。表面のツヤを保つためには、フローリング専用のワックスを定期的にかけましょう。また、濃い色のフローリングの場合、傷が白っぽく目立つことがあります。キャスターの付いた家具の下にカーペットを敷いたり、椅子の脚に保護材を付けたりするなどして、床面に傷を付けないための工夫が必要になります。

塗膜が硬めの「UVウレタン塗装」

ウレタン塗装のうち、乾かす際にUV(紫外線)を照射したものをUVウレタン塗装と言います。名前にUVと付いていますが、紫外線カットのような効果を持ったものではありません。UVを使用すると短時間で乾燥させることができるため、大量生産製品の多くでこの方法が使われています。

ウレタン塗装に比べると若干塗膜が薄く、硬くなる傾向がありますが、基本的な性能はウレタン塗装と同じです。水や汚れには強いですが、欠けてしまうと補修が難しいことを心得ておきましょう。

 

おわりに

代表的な無垢フローリングの塗装の種類を紹介しましたが、この他にもさまざまな種類の塗装方法があります。思い描いていた理想の仕上がりを手に入れるためには、選んだ木との相性も考慮しなくてはなりません。こだわりをお持ちの方は、店頭でサンプルを確認したり、専門家に相談したりすることをおすすめします。

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