2015.06.17フローリングについて

独特な木目が美しい!床材の定番・オーク(ナラ)の無垢フローリングとは

独特な木目が美しい!床材の定番・オーク(ナラ)の無垢フローリングとは

新築やリフォームをする際に、部屋の印象を大きく左右するフローリングの選択は重要です。しかし、木材の種類や加工方法はたくさんあるため、どの木材を選べば良いか迷ってしまう方も少なくないでしょう。

そこで今回は、床材の定番であるオーク(ナラ)の無垢フローリングについてご紹介します。

さまざまな種類があるオーク

さまざまな種類があるオーク

オークと言う英名は常緑性のカシと、落葉性のナラの両方に用いられますが、木材では一般的にナラのことを指します。オークと一口に言っても、数多くの種類があります。以下に主なものをご紹介します。

ヨーロピアンオークは高さが25mを超え、胸高直径が1.5mにもなる大きな木です。乾燥に時間が掛かるというデメリットもありますが、心材が丈夫で長持ちすることから高級家具や内装に使用されてきました。

北米産のオークには、ホワイトオークとレッドオークがあります。ホワイトオークは心材が淡い黄褐色で、辺材が淡い黄白色です。こちらも丈夫なため造作材や枕木に使われてきました。ちなみに香味成分となるタンニンを含んでいることからホワイトオークはウイスキーを保存する樽材として重宝されており、ウイスキーの香りの元はホワイトオークの香りだと言われています。レッドオークは立体感のある赤めの木目で、洋風インテリアによく調和します。

日本ではミズナラやコナラを「ナラ」と言っており、一般的にナラと言えばミズナラのことを指します。ミズナラの別名はジャパニーズオークです。北海道と秋田のナラが特に良質と言われており、その中でもミズナラは加工がしやすく建築用造作材やフローリング材に利用されます。

このようにオーク材は各地で良質の木材として活躍しています。もちろんフローリングにも多く使用されており、きちんと手入れをすれば長きにわたって足下を支えてくれます。

【特徴その1】優れた耐久性

上記でご紹介した通りオークはアジアやヨーロッパ、北米などに広く分布しており、古代からヨーロッパでは「母なる木」「森の王様」と呼ばれてきました。オークは長寿でゆっくり成長するため、硬く重厚な材質になります。傷が付きにくく耐久性に優れていることから、長いお付き合いとなるフローリングにはぴったりの樹種と言えるでしょう。特に、小さな子どもがいる家庭には最適です。

【特徴その2】はっきりとした独特な木目

【特徴その2】はっきりとした独特な木目

木材としてのオークは、波線形の優美な木目がはっきり出ることが特徴です。木目は切り出し方によって模様が異なるだけでなく、張り方などによっても見た目の印象が大きく変わります。床材を選ぶ際にはサンプルを数パターン確認した上で、好みのものを選びましょう。

また木目とは別に、虎の毛皮のような美しい模様が現れる場合があります。この模様は、虎の斑紋に似ていることから虎斑と呼ばれています。また、光の具合によって銀色に輝くことからシルバーグレインとも呼ばれています。

さらに、オークの木目はグレードによっても表情が異なります。節の少ないものであれば高級感が出て、節の多いものならカジュアルなイメージになります。1本の丸太から多彩な表情を見せてくれることも、オークが高い人気を誇る理由の1つです。

【特徴その3】インテリアコーディネートのしやすさ

【特徴その3】インテリアコーディネートのしやすさ

オークは淡い色合いであるため、どのようなテイストのインテリアにでも合わせやすいことが魅力です。部屋の雰囲気をガラリと変えるような模様替えを頻繁に行いたい方にとっては、うれしいポイントでしょう。

またオークはその頑丈さから、テーブルなどの家具に使用される木材としてもポピュラーです。部屋のインテリアとフローリングを同じ木材で統一すると部屋の雰囲気に一体感が出ますが、家具として使用されることが少ない樹種をフローリングに選ぶと、家具の選択肢はどうしても狭まります。オークの家具は種類も豊富なため、さまざまな形の中から自由に選ぶことができます。

おわりに

ここでは、オーク(ナラ)の無垢フローリングについてご紹介しました。オークの無垢フローリングは耐久性があり、木目が美しい上にインテリアコーディネートがしやすいという理由で、現在もっともスタンダードなフローリングとなっています。

オークの無垢フローリングは選択肢の中の1つで、床材の種類はまだまだたくさんあります。これを参考にして、家族構成や好みに沿った床材を検討してください。