2015.08.12住まいのお役立ち情報

和室を洋室にリフォームする際のメリットと注意点

6895-00019-1香りの良い畳にごろんと寝転ぶ心地良さは、和室ならではのもの。しかし年々和室の数は減っており、賃貸物件においても洋室の人気が高まっています。このような背景からも、和室を洋室に作り替えたいと考える方も少なくありません。

そこで今回は、和室を洋室にリフォームする際のメリットと注意点をご紹介します。和室のリフォームを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

 

和室を洋室にリフォームする理由

6895-00019-2和室を洋室にリフォームする理由は、「ライフスタイルの変化」「資産価値を上げたい」「アレルギー対策」などさまざまです。

また、和室派か洋室派かを調べたアンケートでは、和室派の17.6%に対して、洋室派は82.4%にのぼります。洋室が人気の理由としては、「畳はダニが気になる」「フローリングは掃除が楽だから」「畳は手入れが大変」などの意見が挙げられています。

確かに畳やふすま、障子などは傷みやすいため、定期的なメンテナンスが必要です。特にペットや小さな子どものいる家庭では、畳の状態に気を遣うことが少なくありません。

 

 

 

洋室にリフォームするメリットは?

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【メンテナンスの手間とコストが削減できる】

洋室の一番の特徴は、フローリングの床です。フローリングは畳のように目地がないため、掃除は畳よりも格段に楽です。また、ダニやカビなどアレルギーの原因となるものが溜まりにくいメリットもあります。飲みものをこぼしても、畳ほど染み込んだり跡がついたりする心配はほとんどありません。

また、畳は定期的なメンテナンスが必要です。数年ごとに裏返したり、畳表を張り替えたりする必要があります。10〜20年の内には、新しい畳と入れ替えが必要でしょう。もちろん、畳の張り替えや入れ替えには費用が掛かります。フローリングにはそのような費用が掛からないため、経済的なメリットも大きいです。

【介護やバリアフリーに向いている】

フローリングは介護用のベッドが置きやすく、部屋の中で車いすも使えます。最近は介護をしやすくするために、和室から洋室にリフォームする家庭も増えています。

 

【インテリアの幅が広がる】

畳に重い家具を置くとへこんで跡がついてしまうため、置ける家具は限られてしまいます。一方フローリングであれば、そのような心配をせずに好みのままに家具を配置することができます。また、クローゼットなどの機能的な収納を備え付けることができる点も魅力的です。

 

洋室にリフォームする際の注意点

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【施工範囲と費用】

畳をフローリングに変えるだけで、部屋の雰囲気はぐっと洋風になります。しかしさらにこだわるのであれば、壁や天井までリフォームする必要があります。押し入れはクローゼットに、ふすまは洋風の引き戸などに作り変える必要があるでしょう。施工内容によっては、掛かる費用も大きくなります。

【和室とのバランス】

洋室にリフォームした部屋が他の和室とつながっている場合、バランスや調和を考えないと洋室だけが浮いてしまう可能性があります。

例えばふすまや障子で仕切られていた和室の片方を洋室にリフォームする場合、ふすまや障子を壁に作り替えて部屋を区切らないとバランスが悪くなってしまいます。

【開き戸】

洋室にリフォームすると同時に開き戸を付ける場合は、他の部屋や廊下の床もリフォームが必要になることがあります。部屋によっては床の高さが異なることで開き戸をうまく開けなくなるなどの問題が発生する場合があるため注意が必要です。

 

おわりに

畳は私たち日本人にとって非常に身近な存在です。和室ならではの良さは、今後も大切にしたい日本の文化です。

しかし一方で、状況に合わせて住みやすい空間を作っていくことも必要です。高齢者の安全で快適な暮らしを守るために、和室から洋室へリフォームする方も多くいます。

洋室のメリットと注意点をよく把握した上で、より快適なリフォームを考えましょう。