2015.06.10住まいのお役立ち情報

狭いリビングを広く見せるインテリアコーディネートの法則

狭いリビングを広く見せるインテリアコーディネートの法則

家族が集まりくつろぐリビングは、無くてはならない場所です。多少部屋の面積が狭くても、見た目だけでも広々と居心地良いリビングにしたいと思われる方も多いのではないでしょうか。実は狭いリビングでも、家具の配置や全体の色使いに気を付けることで、実際よりも広く感じさせることができます。では、狭いリビングを広く見せるためには、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。

今回は、狭いリビングを広く見せるインテリアコーディネートの法則を5つご紹介します。

【法則1】全体を明るく見せる

【法則1】全体を明るく見せる

明るいところは、暗いところに比べて広く感じられます。そこで、リビング全体が明るい印象になるよう、大きな面積を占める床や天井、壁の色は白っぽい色でまとめることをおすすめします。

床材や壁紙を選ぶ際は、淡い色にしてください。床材と家具を同じ樹種で揃えたり、壁紙とカーテンを同系色にしたりすると、インテリアコーディネートに統一感が出てスッキリ見えるためおすすめです。

また、窓の向きや位置も重要です。時間帯や方角、季節によって日光の差し込み方が変わり、部屋全体の明るさに影響します。窓の近くに大きな家具を置いて光を遮ることのないよう注意しましょう。さらに、日光が当たる場所に白い家具や雑貨を置き、光を反射させるのも1つのテクニックです。

【法則2】家具で視界を遮らないようにする

部屋に入ってすぐに壁や家具が目に入ってくると、部屋が狭く感じられます。リビングの入口やくつろぐスペースの付近には大きな家具は置かないようにし、視線の行き着く先までの距離を長く取りましょう。

例えば、ソファに座ってくつろいでいる際のことを想像してください。目の前に視界を遮るものがあっては、圧迫感があると思うのではないでしょうか。リビングのような長い時間を過ごす場所では、視線の先が遠くまで届くように心掛けてください。

【法則3】鏡や絵で視線をデザインする

【法則3】鏡や絵で視線をデザインする

 

カフェやショップで、遠くの方まで座席が続いていると思いきやそれは鏡だったという経験はないでしょうか。これは狭い店内を広く見せようとする工夫ですが、この現象はもちろん家の中にも応用できます。室内が写るようにして鏡を飾ることで、部屋に奥行きがあるように見せましょう。縁飾りの付いた大きな鏡を壁に飾っても素敵ですし、デザイン性のある小さな鏡を何枚か並べてもおしゃれです。鏡の他にも奥行き感のある絵を飾ることでも同じ効果を得られます。

また、視線を誘導することも、部屋を広く感じさせるための方法の1つです。壁面に絵や置物など目を引くものがあると、自然とそちらに目が向きます。すると、そこで視線が落ち着いて余計なところに目が向かなくなり、すっきりと落ち着いた印象になります。旅行のお土産や思い出の写真、子どもが描いた絵やお気に入りの雑貨などのディスプレイコーナーを作ってみてはいかがでしょうか。

【法則4】色使いを意識する

【法則4】色使いを意識する

色の選び方と並べ方にも工夫をすることで部屋を広く見せることができます。リビングのインテリアに使用する色の種類は3色までに抑えることをおすすめします。あまり多くの色がごちゃごちゃと並んでいると、狭く感じられてしまうためです。

また、色を選ぶ際に淡い色ばかりを選んでしまうと、ぼんやりした印象になってしまいます。淡めの同系色で全体をまとめ、アクセントになるビビットな色の家具や小物を少しだけ配置するとメリハリが出ます。

さらにリビングを広く見せるためには後退色を使用し、色の心理効果を利用すると良いでしょう。後退色とは凹んで見える色のことを言い、濃く、くすんだ寒色系の色がこれにあたります。遠く見せたい壁面に後退色を使用すると、奥行きを実際以上に広く感じさせることができます。反対に、天井を明るい色にすると天井が高く感じられます。また天井、壁、床の順に濃い色へしていくと全体に安定感が出るためリビング全体が落ち着いた雰囲気となり、実際よりも広く感じる効果があります。

【法則5】空きスペースを作る

空間がもので占拠されてしまっている状況も、狭さを感じさせる要因の1つです。ものの数自体を減らさなくても、家具の配置を工夫するだけで空きスペースは作れます。模様替えをする場合は、床に空きスペースを作ることを意識しましょう。

また、これから新しい家具を揃える方は、必要な家具を吟味することをおすすめします。例えば、リビングの大部分を占拠するテーブルは頻繁に使っているかどうか、寝転がれるサイズのソファが必要かどうかなどを家族と話し合いましょう。もちろん、自分や家族にとってくつろぐ時間には欠かせないものや頻繁に使用するものは購入する必要があります。しかし、もし「普通はリビングにはあるし、とりあえず買おうか」程度の気持ちであれば、リビングらしさとゆったりした空間のどちらを優先するかを検討してみると良いかもしれません。

おわりに

狭いリビングを広く見せるためのヒントは見つかったでしょうか。新築やリフォームのタイミングはもちろんのこと、部屋の模様替えの際にも応用できる法則です。ぜひ、できることから試してください。